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イタリアで造られるピノということで、ブルゴーニュとどれだけの違いがあるのかに興味が膨らみます。
印象としては綺麗で優しいスタイルなのですが、やはりイタリアだと感じるのが葡萄の果実力。大きさはないのですがしっかりとした積層感があり、果実と酸が綺麗に重なり合って独自の世界観を作り出しています(抜栓直後は果実が、数日経過すると酸の方が表に出る)。野暮ったさはまったくなく整然とした姿に驚きますが、やはりブルゴーニュではなくイタリアのワインだということが素直に伝わります。
抜栓直後から素直に開いて美味しく、3日経過してもまったく衰えることなく変わらぬ表情と魅力を打ち出していました。ボトルの底の方になると複雑性が増し重量感も増していくのですが、そのかわり雑味、酸、タンニンの荒さなどが若干目立つ傾向にあるので、個人的には抜栓直後のクリーンな印象の方が好印象でした。
(2003/12)