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ヴィオニエの畑の広さは6.1エーカーで、植樹は1983年(2.2エーカー)と1989年(3.9エーカー)に行われています。1989年~2004年までの17年間の平均収穫量は2.18トン/エーカー(32.7hl/ha)で、2004年ヴィンテージはフルボトル換算で677ケースが生産されています。
さすがにお手軽クラスのエル・ニーニョとはひと味違った落ち着きと纏まりがあり、カリフォルニアらしい豊満さと伝統産地的な気品の両方を併せ持ったそのスタイルは、赤のジェンセンなどと同様の「カレラワイン」といったものになっています。
ヴィンテージ的にははまだ若い印象ですが、実際には程よくバランスのとれた飲み頃感ある状態で(一般的にヴィオニエのワインは数年以内に飲んだ方が良いとされている)、レモンやパイン的な風味と抑えられたナッツ風味がうまく融和し、親近感ある飲み口にうまく落ち着いた精緻さが加わった飲みやすいスタイルになっています。
思いのほか堅牢感ある酒質ということもあり、カレラスタイルが好きな人には特にお薦めできるワインですが、それでも明確な「ポテンシャル系」というわけではないので、価格帯を考えると無理してまで飲むようなワインではないと思います。
(2006/06)