- Very Good Quality -
偉大な白ワインを造ることで有名な「フランチェスコ・ヨスコ・グラヴネル」の「ブレッグ」です。このブレッグは、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランといった国際品種に、トカイ、ピノ・グリージョといった土着品種をブレンドして造られます。
1999年ヴィンテージの印象と比較すると、現段階では収斂生が強く全体的に強固な印象を受けます。特に抜栓直後はとっつきにくい印象でポテンシャルがなかなか表に出てきませんが、30分~1時間程度経過させることで徐々に開き始めるので、今飲むのであればじっくり向き合うことをお勧めします。
翌日に持ち越し、ボトルの底の方になってくると、柑橘系の金平糖を思わすかのような芳醇で純度の高い甘みが広がり、兼ね備えたポテンシャルと本来の輝きを垣間見せてくれます。身を委ねるほどに奥ゆかしき世界観を繰り広げる懐の深さがあるので、個性的で独特な風味に困惑したとしても早々に諦めることだけは避けてください。
やや色調が薄めな印象もあり(グラヴネルとして考えた場合の印象なので実際は十分濃い)、親近感や華やかさといった側面は1999年ヴィンテージの方が勝る印象もありますが、かなりガッチリした体躯と堅牢感、そしてコアに秘めたる豊かな風味に起因するポテンシャルとしては秀でる部分も多々あるので、とりあえず数年程度寝かせておき、その後改めて体験してみたいと感じました。高価ではありますが、一度は飲む価値のあるワインだと言えます。
(2006/03)