- Good Quality -
2001年ヴィンテージのクリアンサですが、やや淡い色調でエッジには琥珀色がみられ、味の方も果実味の若さに加えてどことなく熟れた風味が漂います。どことなくフォッシ・ロッソのような「古さ」と「新しさ」をブレンドしたような雰囲気がありますが、ヒネた要素はないので概ね受け入れることができます。
思いのほか熟成感があるので正直戸惑いますが、ポジティブな部分、ネガティブな部分、それぞれを含めて独自のスタイルへと導いている感があるので、これはこれでこういうスタイルなのだと割り切った方がよりよい結果が得られるのではないでしょうか。
抜栓直後は苦みと樽風味をやや強く感じる傾向にあり、フラットさや水っぽさもやや感じます。しかし、時間とともに落ち着いて余分な要素がそぎ落とされていくので、数日かけてゆっくり向き合うぐらいがちょうど良いと思います。やや独特なスタイルではありますが、手軽な価格帯で熟成感が味わえるデイリークラスと考えれば、思いのほかお買い得感があるかもしれません。
(2005/09)