ストックされていた60〜70年代のキャンティと最新のキャンティをブレンドしたものがベースとなり(約80%)、補助品種としてネグロ・アマーロやマルヴァジア・ネーラがブレンドされます。
古酒がブレンドされているせいか、既にエッジがオレンジがかっていて、不思議な熟成感が漂っています。抜栓直後の印象は思っていたよりも良く、素直に価格以上のポテンシャルを感じました。しかし、時間とともに急速に衰えが始まり、数日経過させると熱による影響を受けたようなひねた感じや、酸化したような強烈な風味が全体を支配します。
根本的に「こういうもの」なのか、それとも「ボトリング後時間が経っていた」のか、はたまた「抜栓日に飲みきるのが条件」というスタイルなのか、最終的な判断が微妙なところではありますが、このワインが本来持つ素性そのものはそれ程悪くない印象です。
(2004/07)