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世の中の評価も高く、コストパフォーマンスにも優れたワインとして有名なマス・カルロの2002年ヴィンテージです。マル・カルロは、ニームに近いローヌ渓谷の西端に位置し、ナタリー・ブラン・マーレによって運営されています。
トルブレックを筆頭として、最近、多くのワインでみられるようになった「小梅系」の要素がこのマス・カルロでも顕著にみられます。フレッシュな果実を思い切ってフィーチャーした結果なのでしょうか、当初はこの風味自体に多少の驚きがあったものの、最近ではすっかり慣れてしまい、特に個性と感じなくなってきた傾向すらあります。とはいえ、こういった明確なスタイルが確立され、素直に美味しく楽しめるワインとして世に送り出されるのであれば、消費者としては有り難いことなのかもしれません。
印象としては、以前のヴィンテージよりもスッキリと纏まり、目指す方向性がより明確になったようにも感じます。コストパフォーマンスの高さは従来通りしっかり維持できているので、懐に優しい良質なデイリーワインだと言えます。
(2005/06)