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オークの大樽で発酵、ステンレスタンクで熟成される、ヴォコレのヴァイヨンです。ヴィンテージが異なるせいか、ウィリアム・フェーヴルのヴァイヨンとは大きく印象が異なります。たっぷりのった独特の果実系の風味が抜栓直後から広がり、よりナッティな風味と2003年らしい果実の甘みが相まった、非常にわかりやすい表情が特徴的です。
酸はしっかりしているものの、それを超える果実の豊満さが印象的で、素直に楽しめる魅力はありますが、逆にやや単調に感じる側面もあります。このあたりはカントメルルのフルショームと共通する部分があるので、2003年というヴィンテージの特徴と言えるのかもしれません。
シャブリとして捉えると、ミネラル感や精緻さに欠けるように感じるのですが、「深く考える必要がなく素直に美味しい」という声も聞こえたので、このあたりは各々の嗜好によって評価が分かれる部分なのかも…。
ちなみに、ワイナートの「シャブリ・プルミエ・クリュ テイスティング56」の「ヴァイヨン」の中で、このワインがBEST3に選ばれています。
(2005/05)