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ウィリアム・フェーヴルは、シャブリの歴史で重要な役割を果たした人物だと言えます。相続人がいなかったため、1998年にシャンパーニュで有名なアンリオ家に買収されますが、所有する畑は40ha以上、さらにそのうち15.2haがグラン・クリュという非常に恵まれた環境にあります。
ヴァイヨンはモン・ド・ミリューに似たタイプということなので、基本的には酸とミネラルが活きたバランスの取れたタイプのようです。さすがにプルミエ・クリュということもあって、シャン・ロワイヨと比較するとより上質な仕立て具合が印象的です。果実の中にある華はそのままで、よりフラワリー、より甘美、よりナッティな表情となっています。
酸が活きて全体もスッキリと纏まっているものの、僅かに角が丸く、なで肩な印象もあり、特に翌日以降に持ち越すとやや抜けた感じがする傾向にありました。とはいえ、抜栓日の印象はかなり良質で、しっかり冷やすことで一段と心地よく飲むことができます。
ちなみに、ワイナートの「シャブリ・プルミエ・クリュ テイスティング56」の「ヴァイヨン」の中で、このワインがBEST1に選ばれています。
(2005/05)