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ロワールで造られるガメイのヌーヴォー。ラベルに描かれたダックスフンドをフランス語で「Teckel(テケル)」と言い、それをもとに「Tel Quel(もとのまま、あるがまま)」と名付けたようです。
2004年のヌーヴォー(新酒)ということを考えると、既に出荷後半年以上が経過していることになりますが、現状でも驚くほどにフレッシュで瑞々しく、キュートで甘酸っぱい果実の魅力を丸ごと享受できる、非常に優れた資質を持ったワインとなっていました。同様に時間が経過したパカレのヌーヴォーは、期待とは裏腹にこぢんまりとした印象が強かったので、今回飲んだル・テルクエルにはかなり驚かされる結果となりました。このあたりは、さすがはティエリー・ビュズラといったところでしょうか。
ややガスが残っているので微かに発砲感がありますが、それがかえってよりよい自然さを強調しているので、とても自然に美味しく飲むことができます。小春日和のオープンテラスに冷やしたテルクエルを持ち込むと、これ以上ないという程の幸せ気分を満喫できそうです。
(2005/05)