- Very Good Quality -
ヘンチキ、ペンフォールズ、ミッチェルトンで醸造を経験してきた、オーストラリア生まれの女性醸造家ネリダ・アボット、その夫で同じく醸造家のスネッド、ロンドンのインポーター出身のアンダーソン、この3人でワイナリーが運営されています。
アボッツのフラッグ・シップワインとなる「キュミュロ・ナンビュス」を造る過程の中で、「ノーテュス」という畑から造られるワインのみに際立った個性と可能性を発見し、このクリュのみを使用したトップ・キュヴェを生み出すことになりました。
ノーテュスはアボッツ最高のクリュで造られるシラー100%のワインで、フレンチオークの新樽で18ヶ月間熟成した後に瓶詰めされます。2001年ヴィンテージの年間生産本数は僅か2,400本となっています。
アチェンドと同じシラー100%のワインですが、明らかに異なったスタイルになっており、ハイエンドらしい屈強さやパワー感がヒシヒシと伝わります。とはいえ、現状では強靭なタンニンが全面に出ており、正面から向き合うにはまだまだ時間が必要です(しかし決して飲めないようなスタイルではない)。タンニンの衣の内面に凝縮した果実の力が宿っているので、3~4年程度経過すれば随分外向的になるのではないでしょうか。10年に及ぶ熟成に耐えるよう造られているので、まずは暫くの間セラーに寝かせて置く方が無難だと思います。
(2005/05)