- Very Good Quality -
メルローのメッソリオ、シラーのスクリオ、カベルネ・ソーヴィニヨンベースのパレオ(2001年からカベルネ・フラン100%のワインになる予定)で有名な、レ・マッキオーレが造るサンジョヴェーゼベースのワイン「マッキオーレ」です。ちなみにこのヴィンテージのセパージュは、サンジョヴェーゼ95%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%となっています。
ボルゲリという肥沃な土地から生まれるだけあって、サンジョヴェーゼとは思えない程の尋常ではない凝縮感が全体を支配します。抜栓直後は軋む程の膨大なタンニンがそそり立ち、向き合うこと自体がかなり困難な状態でした。暴れるような素振りはないのですが、圧倒的に固いタンニンと青さを感じる風味のみが立ち並ぶので、現状では抜栓後2~3日程度は様子を見ることをお勧めします。とはいえ、現状の強固さを考えると、とりあえず3~5年程度はセラーに寝かせておいた方が良いのかもしれません。
現状でも時間とともに緩やかに開き、3日程度で徐々に果実味も顔を出してきます。各要素に絶対的なエネルギーが詰まっているようではありますが、それが魅力的な表情を作り出しているわけではなく、冷ややかでスマートな表情となって全体を制圧している印象があります。あまり華を感じないので、飲み頃を迎えた時に開花する程の魅力が表れるかどうかは未知数です。とはいえ、将来の可能性を期待できるだけのポテンシャルは十分堅持しているので、ボルゲリの底力を信じて待ってみるのもアリかもしれません。
(2004/10)