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これはウマイ。まさに思い描く「アン・ビュラン像」をストレートに表現したスタイルで、より良く建設的な方向に思う存分突き進んでいるかのような印象です。
抜栓直後から素直に美味しく、否定することが困難な程の圧倒的な魅力と世界観を披露してくれます。開くのに時間がかかっていた2000年ヴィンテージとは大きく異なり、空気に触れるのを待ち望んでいたかのように勢い良く旨味が溢れ出ます。マコネらしい酸味が果実味を纏った豊満なものになっており、プイィ・フュイッセの持つポテンシャルを遺憾なく発揮していると言えます。
翌日に持ち越すとキリッとした酸味が増え、抜栓時に印象的だった甘い果実味が身を潜めましたが、バランスが崩れる程の変化ではないので、全体的にはポジティブに受け取ることができます。ただし、3日目になるとかなり落ち着いてしまい、全体的に右肩下がりな傾向に陥っていたので、多少サーヴには気をつけた方が良いかもしれません。
年々価格が上がる傾向にありますが、このポテンシャルを固持し発展し続けるのであれば、まだまだコストパフォーマンスは高いと言えるので、幅広い層に対して十分お薦めできる一本だと思います。
(2004/03)