- Very Good Quality -
セパージュはネッビオーロ80%、バルベーラ20%となっており、バリックによる1年の熟成後、さらに瓶熟1年を経て出荷されます。
マンゾーニが造るバローロ以外の赤ワインを飲むのが初めてだったのですが、想像していた以上に葡萄の魅力と力を感じる良質なスタイルとなっていました。明らかにバローロとは方向性が異なりますが、この魅力は好意的に受け止めたいところです。
抜栓日は少し単調でしたが、バルベーラの酸とネッビオーロのふくよかさが素直に両立していました。翌日になると各要素が纏まり始め、徐々に良質な面が表に出てきます。3日目になると、口に入れた瞬間から「甘い!」と唸ってしまう程の果実の魅力が際立ち、ワイン単体ではなく料理と一緒に合わせることで、より一層魅力や訴求力が向上します。先日飲んだ白のランジェリカも、「初日はシンプル」「2日目に纏まり始める」「3日目に本来の魅力を発揮」という印象だったので、「葡萄と畑の持つポテンシャルをどう具現化していくか」という、マンゾーニの一貫した答えがストレートに表現されていると言えるのかもしれません。多少価格が高めではありますが、今後の熟成による期待を考慮すると、十分お薦めできる内容になっています(複雑さはないが葡萄の熟度に力を感じる)。
ちなみに、ガンベロ・ロッソでは2グラスとなるドゥエ・ビッキエーリを獲得しています。
(2004/03)