- Good Quality -
歴史的な葡萄畑「ヴィーニャ・カッペッラ・ディ・サント・ステファノ」の区画から穫れる葡萄だけで造る、ロッケ・デイ・マンゾーニの最高峰バローロです。
完成度の高い独自の世界観を遺憾なく造り出していた1995年ヴィンテージに比べると、バランス面での詰めの甘さや昇華しきれていないタンニンの量など、まだまだ発展途上であるように感じます。1995年よりも若干幅が狭い感じもしますが、それ以上に酸、果実、タンニン、それぞれすべてにおいて融和することなく立ち誇っているのが印象的です。
抜栓直後は比較的近寄りやすい表情で、フィニッシュも比較的長く、良質なバローロであることがひしひしと伝わってきます。時間とともに酸、そして収斂生のあるタンニンが力を増す傾向にあるので、現段階ですべての魅力を引き出すことは少し難しいかもしれません。大きく開花するかどうかは不透明ですが、余裕があれば後2~3年は寝かせてみたいところです。
ちなみに、2001年度版のガンベロ・ロッソで最高評価のトレ・ビッキエーリを獲得しています。
(2004/01)