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過去に飲んだモスカート・ダスティとは異なり、かなりマッタリとした泡が特徴的です。鋭さが全くなく、滑るようにのどを通っていきます。さらに想像以上に甘みがしっかりしていて、スッキリした後味ながら芯が凝縮されたハチミツ的風味はかなりの心地よさを運んできてくれます。ドルチェに合わせた場合は、逆にそれほど甘みを感じることなくうまく脇を並走してくれるので、程よい安心感と安定感を感じます。
いわゆる「素直に甘く美味しい」というタイプであり、深く考える必要は全くないシンプルなスタイルだと言えます。単に甘く飲みやすいだけではなく、アルコールも5.5%と控えめなので、ワインが苦手な人に対しても幅広くお薦めできます。もうひとつのクリュである「ブリッコ・クワリア(鳥ラベル)」との違いも気になるので、両クリュの飲み比べというのも面白いかもしれません。
ちなみに、クリュ名の「ビアンコスピーノ」とはラベルに描かれている花のことで、日本語で言う「せいようさんざし(西洋山査子)」のことです(メイフラワーと言えばピンとくる人が多いかも?)。
(2003/02)