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1989年のような圧倒的な世界観が望めるわけではなく、全体的に細めで堅いタンニンと滑らかな酸で全体が構成されています。果実味がすでに昇華され熟成感も徐々に出始めており、抜栓後数時間置く事で真の流麗さが表に出てきます。
ボディの堅さがこのヴィンテージの難易度を表しているようではありますが、既に飲み頃に到達しはじめているので、事前にワインのスタイルを理解しじっくり向き合う事ができれば、より多くのポテンシャルを引き出せると思います。
この価格帯で飲み頃の良質なバルバレスコが手に入ると考えれば、コストパフォーマンス的にはかなりお買得だと言えるでしょう。
(2003/01)