- Recommended -
これまでのグラン・オーギュスタンとは異なり、厳選されたキュヴェのみを使用した特別なものとなっています。ラベルも上級のタルデュー・ローランと同じデザインになり、ベック・ファンと同様に1本ずつナンバリングが施されています。
抜栓直後の試飲では酸が強く不安が過りましたが、デキャンタで2時間経過する頃には落ち着きを見せ始め、南らしい甘みが徐々に膨らんできます。2001年ということでまだ早い印象があったのですが、デキャンタに加えて大きめのグラスを使用すれば、現状でも既に十分すぎる程の魅力を生み出してくれます。全体的に丸く整った印象があるので、群を抜いたわかりやすい美味しさがあるわけではありませんが、この魅力あるスタイルはさすが「キュヴェ・スペシアル」といったところです(単にその年の出来が良かっただけだったりして?)。
これまでのグラン・オーギュスタンに比べ、明らかに完成度の高い説得力を固持しているので、コスト的な部分を考えてもお薦めできる1本だと思います。
(2002/10)