- Good Quality -
南フランスの「ミシェル・タルデュー」とブルゴーニュの「ドミニク・ローラン」が、それぞれ2/3、1/3ずつ出資して共同経営に乗り出したネゴシアン「タルデュー・ローラン」のワインです。
このワイン「レ・ベック・ファン」は、それまでに造っていた「ギュイ・ルイ」のキュヴェを、オーク樽から密閉ステンレス発酵へと変更することで半額近くまで価格を抑えたハイコストパフォーマンスワインです。「タルデュー・ローラン」という名前だけでなく、すべてのボトルにナンバリングが施されているのも、今話題になっている要因だと言えるでしょう。
実際の味ですが、表情のはっきりした果実味と豊富なタンニンが印象的なのですが、現時点ではまだタンニンの暴れが気になります。しかし時間をかけてゆっくり飲んでやれば、徐々にバランスがとれてくるので美味しく飲むことができるでしょう。前評判通り今でも美味しく飲めることは確かなのですが、やはり全体的に若々しさが残っているので、もうしばらく我慢した方が確実に美味しく飲めると思います。もし今飲むのなら、ブルゴーニュ系のグラスを用いて、翌日に持ち越すぐらいのスローペースで飲んだ方が美味しくいただけると思います。
(2001/11)