- Good Quality -
ヴェレノージ・エルコレと言えば、以前飲んだロッジョ・デル・フィラーレが恐るべしポテンシャルを発揮していたので、白ワインながら今回も期待が膨らみます。
当初は力強くパワフルな印象を抱いていたのですが、実際には繊細で滑らかな面の方がより良くアピールしています。様々なタイプの樽を使用しているということもあり、風味に関しては流麗さのある魅力が楽しめますが、フィニッシュにかけて力強くしっかりとした辛さが一気になだれ込んでくるので、優しさと力強さを兼ね備えた不思議感溢れるスタイルだと言えます。
今回はリーデルのヴィノムシリーズの中から、「シャルドネ416/5」と「ボルドー416/0」の2種類のグラスを選んで飲み比べてみました。前者だと最初から力強い面が押し出されとにかく濃い印象を受けますが、後者では広がりのある優しい風味が強調され、全面的に繊細さを打ち出した印象を受けます。サイズ的には両者の中間ぐらいがベストかもしれませんが、個人的にはグラスの大きい416/0で飲む方が好みに合いました。グラスによってかなり表情が変わるので、適材適所で使い分けるのがベストだと言えるでしょう。
コルクがグランヴァン以上の長さであり、現状では3日目ぐらいが一番美味しく飲めたことも考慮すると、まだまだこれからゆっくりと時間を与えて熟成させた方がよりポテンシャルを発揮するかもしれません。
(2002/08)