- Good Quality -
土っぽさを色濃く感じる少し堅めな香りが印象的で、今回続けて飲んだ3本のカルミニャーノの中ではもっとも魅力があり好印象でした。実際の味は「ヴィーニャ・ディ・モンテフォルティーニ」以上にキャンティらしさを感じ、充満するタンニン力から潜在的なポテンシャルを伺うことができます。
少しビター感が強く苦めな印象ではありますが、フィニッシュに適度な果実の甘味を感じるので現段階でも十分飲むことができると思います。しかし驚いたことに、翌日に持ち越すと抜栓時の印象からかなりの変貌を遂げており、上質の甘味と滑らかな舌触りを持った妖艶さが大部分を支配していました。
バディオラからも感じましたが、やはりイタリア(トスカーナ)の1999年はかなりポテンシャルが高いのではないでしょうか? 今回のカルミニャーノの中でも、同じ1999年の「バルコ・レアーレ」とこのワインに人気が集中する傾向にありました。
(2002/05)