- Good Quality -
ナバラのワインは恐らく初になると思うのですが、このワインの印象はとにかく「甘い」。完熟を通り越して熟し過ぎた領域まで入ってしまったような、トロみと蒸留感のある風味が特徴です。ちなみにセパージュは、メルロー65%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%、カベルネ・フラン10%、マルベック5%と、国際品種がメインとなっています。しかし香りはまさにスペイン。どことなくメキシコなどの南米的埃っぽさまで感じます。
個人的にはあまり好みのスタイルではありませんでしたが(特に甘味)、翌日になるとすっかり落ち着きをみせ、その頃には素直に美味しく飲めるようになっていました。そう考えると、今後じっくり瓶熟成してやれば程よく開花するかもしれません。
全体的に見て「クドい化粧」といった印象が強いのですが、それは別に「厚化粧」というわけではなく、どちらかというと「化粧に懲り過ぎ」といった印象でもあります。今回はカリュアドの後に飲んでしまったので、やはり根本的な部分での説得力で圧倒的な差を感じてしまいますが、悪いワインではないだけに少し残念なところではあります。
(2002/03)