- Good Quality -
カベルネ・ソーヴィニヨン63%、メルロー37%というセパージュで造られる1996年のカリュアドですが、1996年と言えばシャトー・ラフィットがパーカーポイントで100点を獲得しているので、セカンドラベルとはいえ期待が膨らみます。
抜栓直後から圧倒的で膨大なタンニンに攻められるので、正直言うと飲み頃は遥か先のように感じます。2時間以上経過しても若干腰を落ち着かせる程度であり、果実味はすっかりタンニンの塊に覆われています。しかしフィニッシュは比較的軽快で、それほど大きなボディではありません。
痺れるようなタンニンに向き合える覚悟と十分な時間があれば、現状でもより良く飲むことはできるでしょう。しかし花開いた時の様子を想像することができなかったので、現段階ではタンニンと果実味のバランスに優れ、価格的にも比較的お手頃な1997年の方が個人的にはお薦めです。
(2002/03)