- Good Quality -
五大シャトーの筆頭、シャトー・ラフィットのロスチャイルドが、チリのロス・ヴァスコスと提携して造り上げたハイコストパフォーマンスワインです。
「最高品質かつ日常的価格」という目標を掲げているだけあって、ワインそのものの品質には目を見張るものがあります。最初の一口からウマイと感じさせる完成度と、少しタンニンが跳ねながらも、適度にとれたバランスの良さが印象的です。あえて難を挙げるならば、継続して旨味を維持する「スルメ度」が思いのほか低く、時間とともに物足りない印象が強くなっていくところでしょうか。しかし、こういった目に見えない部分は葡萄本来の持つエネルギー的要因が大きく左右するとも言えるので、このクラスではよくやっている方なのかもしれません。
全体的に見ると、ラベルに大きく「Domaines Barons de Rothschild (Lafite)」と記述しているだけあって、さすがはラフィットと思わせるだけの造りになっています。絶対的に飲んで損するようなタイプのワインではないので、ラフィットの名前を意識せず、まずは気軽に試してみてはどうでしょう。
(2001/10)