- Good Quality -
「ヴィーニャ・ロッケ」という名称がつけられたバローロですが、実際には単一クリュではなく、「ヴィーニャ・カッペッラ・ディ・サント・ステファノ」「ヴィーニャ・ドラ・ロウル」「ヴィーニャ・ビッグ」という3つの畑から造られる葡萄のセカンド・セレクションとなっています。
新鮮な葡萄そのままの果実感と、ジャムを思わせる甘い香りが特徴的で、味のほうも香り同様非常に若々しく、あまりバローロらしくない印象を受けました。2〜3時間たつと徐々に葡萄らしさが顔を潜め、本来の表情が少しずつ見えてきますが、それでもやはりボディは軽快でフレッシュな甘味のほうが際立っています。そのせいか、少し酸味が目立つ時もありましたが、基本的には非常に飲みやすくなっているので、バローロが苦手な人でも比較的飲みやすいタイプになっていると思います。
全体的にはとても美味しく飲むことができたのですが、とにかく若々しい部分ばかりが目立ったので、もう少し時間をおいた方がより美味しく飲めるのかもしれません。
(2001/01)