- Good Quality -
ハンガリーの「トカイ」との兼ね合いで「トカイ・フリウラーノ」の名称が使えなくなり、以降は「トカイ」のスペルを逆にした「ヤーコット」という名称を使用していましたが、今回の2020年ヴィンテージからは更に「ヤク」と名称を変更しています。
クリアながらも濃厚なオレンジ色で、スキンコンタクト系らしい色調になっています。透明度は高いものの、ボトルの底になると微細な澱の影響でにごり酒のようなスタイルへと変化します。久しぶりの試飲となるフリウラーノですが、以前よりも集中力が高まっている印象でもあり、クリーンな質感や磨き上げられたテクスチャがより精緻な印象を与えます。酸が豊かで退廃的な琥珀感ある要素も内包していますが、オレンジやグレープフルーツなどの果実感に、シトラスピールのような苦味や収斂要素もあり、古めかしさよりもクリーンかつフレッシュな方向性の方がより印象的な傾向にはあります。温度が低めだとキレのある表情がより強調されますが、逆に温度が高くなるとバターやクリームといった今まであまり感じられなかった要素が明確になったので(MLFの工程をどうしているのかが気になる)、この辺りのリッチな要素が従来とはやや異なる印象を受ける要因の一つなのかもしれません(アルコールも意外と大人しく12.5%にとどまっている)。
(2025/03)