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例年非常に高いクオリティとポテンシャルを発揮してくれる、プロドゥットーリ・デル・バルバレスコによるスタンダードのバルバレスコですが、今回は例年よりも熟成期間を長めにとって、約8年の瓶熟成を経ての試飲となります。
相変わらず熟度が高く、上のレンジとなるリゼルヴァを彷彿とさせる充実感がありますが、それでもコアの密度やボリューム感はやはり一歩譲る傾向にあります。一定の熟成期間を経ていることもあってか、ビターな要素や強固なタンニンによる渋みは適度に落ち着きを見せているのも印象的です。恐らく若かりし頃はよりコントラストが高く明確なポテンシャル要素を解き放っていたことが予想されますが、現状では絶妙な落とし所に落ち着いている印象でもあります。熟した果実の甘みもしっかり感じられ、程よい酸もあり、滑らかなテクスチャと共に全体的な一体感はある程度感じられますが、それでも各要素はそれぞれ明確に屹立しているような不思議な感覚を覚えます。ある意味、全体像としてはピークに近い状態の飲み頃感ではありますが(一定の熟成感が出ている)、もう数年早く飲んだ方がより可能性を感じる傾向にあったのかもしれません。いずれにせよ、例年よりもよりモダンな資質が明確で、より幅広い層に素直に訴求する傾向にはあります。
(2025/03)