- Good Quality -
仁木に隣接する余市産のケルナー100%で造る、ニキヒルズワイナリーのフラッグシップワインがこの「はつゆき」。2015年がファーストヴィンテージで、2019年には栽培、醸造、瓶詰め、全てを自社で行うエステートワインのはつゆきも新たに誕生しています。さらに2021年からはニュージーランドのプリリ・ヒルズやシャンパーニュのジャック・セロスで経験を重ねた太田麻美子が醸造を担当。ウィズリントン真理子とともに女性醸造家が新たな挑戦に挑んでいます。
醸造担当者が変わってから初のはつゆきとなりますが、明らかに以前とはスタイルに変化がみられているのが具に分かります。軽い微発泡感のあるテクスチャに加え、丁寧に仕上げられた落ち着いた造りなのは従来通りではありますが、残糖感が増すとともにより分かりやすく万人受けするような方向へと舵を切った印象で、凛とした静寂感の代わりに親しみやすい親近感を獲得したような傾向にあります。全体的に製品としての安定感をより求めたような印象でもありますが、それでも抜栓後翌日以降に持ち越すことで端的な要素は減衰してボディに馴染む傾向にはあったので、トータルで見ると程よくバランスの取れた世界観なのかもしれません。
(2025/02)