- Good Quality -
葡萄は全て山形県産の物を使用。セパージュはスチューベン70%、メルロー21%、ネオマスカット9%。全て除梗し、それぞれ3つのアンフォラを使って12時間、12日間、14日間のスキンファーメントを行います。2023年6月にブレンドし、熟成期間は9ヶ月間。野生酵母で発酵し、無清澄、無濾過、無補糖、無補酸、さらには酸化防止剤も不使用と、「Made of 100% Grapes」の名に相応しい自然なワイン造りを行なっています。生産本数は2,731本のみ。アルコール度数は11.0%。
通常のロッソよりもスチューベンらしい甘くキュートな香りがストレートに伝わります。ボディの厚みをよりしっかり感じることもあってか、果実感、甘旨味、酸、これらのバランス感が一段良好で、ピントの合った全体像とパッケージングに分があることから、総じて素直にポジティブな印象を受けます(素直に美味しく楽しめる明快な仕上がり)。ノンフィルターのワインらしく、ボトルの上の方は透明度が高く、底の方になるにつれて濁っていく傾向にありますが、味や舌触りに関して大きな変化はなさそうなので特に気にする必要はないと思います。
ビアンコに関しては下のレンジの方が良好な印象でしたが、ロッソに関しては上のレンジのアンフォラの方が良好なので、この辺り、最終的には実際に試飲して確認する必要があるのかもしれません。
(2024/12)