- Good Quality -
テュヌヴァンが所有するモーリーの畑の「グルナッシュ」と、ラングドックのカルヴェが手掛ける「シラー」を50%づつブレンドした、異色のコラボがこの「キュヴェ・コンスタンス」。
南仏らしい凝縮感と高アルコールが主要素となっているものの、現代的なワインらしく重量感は軽めで口当たりも良好なので、終始気兼ねなく飲み進めることができます。プラムを感じる果実要素に、仄かなスパイス系の要素が程よいアクセントにはなっていますが、しっかりとしたタンニンにヒリヒリとする強めのアルコール感(14.5%)が気になる傾向にあるので、全体的なバランスとしてはやや難があるとも言えます。総じて技術的な指向性が色濃く感じる傾向にはありますが、それでも価格帯を考えれば十分頑張っているのも確かなので、過度に期待しなければそう大きく失敗するようなことはないとも言えそうです。
(2024/12)