- Good Quality -
2018年10月にスタートした八ヶ岳山麓初のクラフトビールブランドがこの「エイトピークスブルーイング」。約80年前に日本で初めてホップの栽培が行われた土地の一つとされる場所で、その特性を生かしたクラフトビール造りが行われています。
「このあたり」という意味の方言「ここいら」を名に冠したクラフトビールがこの「ココイラエール」。麦芽使用率90%以上、イギリス製造の大麦麦芽、ホップ、アイリッシュモスを使用、アルコール度数は5%。使用するホップは八ヶ岳の麓で栽培された日本固有の品種でもある「信州早生(母本がドイツのザーツ、父本が北アメリカのホワイトバイン)」を100%使用。
優しく落ち着いた丁寧な造りというエイトピークスブルーイングらしい共通項はありますが、それでも色調や風味はヤイヤイペールエールよりもメタウィートエールに近い雰囲気で、スッキリとしたシンプルな軽やかさがあり、淡麗な表情でありながらもコアに一定の硬質感を感じる核を有している印象でもあります。甘味や苦味が際立つようなタイプではないので、単体で楽しむというよりは食事とのペアリングでより華開くような系譜と言えるかもしれません。
(2024/02)