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コルシカ島のヴェルメンティーノのクローンを使用した高度な研究プロジェクトによって誕生したのがこの「コーディチェV」。畑の標高は30〜50m。密植度は6,600本/ha。20%が果皮と共にアンフォラで9ヶ月、30%が果皮と共にステンレスタンクで9ヶ月、50%がシュール・リーの状態でステンレスタンクを使用。生産本数は13,000本。
蜜を感じる香りに、南国を思わせるようなリッチで充実した果実感、そしてスッキリとした爽やかなハーブのアロマが非常に心地よく、モダンな手法で非常にバランスよく構築されています。ベースとなる部分には安定感のある明確な輪郭を持ったミネラル系の要素も感じられ、仄かな苦みやヒリヒリと引き締まった後味によって充足感が広がります。
個性を明確に打ち出しながらも、多くの層に素直に受け入れられるスタイルを維持し、同時に現実的な価格帯に抑えている点は素直に評価できる印象です。新しい2020年ヴィンテージは、より良好な作柄や為替の影響もあってか、日本市場ではやや高騰している傾向にありますが、バックヴィンテージの2019年であればコストパフォーマンスの高さがより際立っているので、個人的にはこちらの2019年をお薦めしたいところではあります。
(2022/12)