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畑はネイヴェにある「バザリン」。樹齢は20〜25年。ソッティマーノでは樹齢30年以上をバルバレスコとしてリリースしているので、それ以下の若木は格下げしてランゲとしてリリースしています。造りはフリーランジュースのみを新樽比率15%のフレンチバリックを使ってMLF、その後5〜6ヶ月間熟成。
香りはやや還元傾向にありオフ気味ではありますが、内容としてはフレッシュで溌剌とした、ある種ヌーヴォー的な若さが特徴的なスタイルになっています。収斂性のあるドライなタンニンや細身の酸、そして14.5%という高いアルコール等、ネッビオーロとしての本質や個性はしっかりと誇示しつつも、早くからでも無理なく楽しめる快活な世界観が非常にポジティブな印象を生み出しています。あくまでも、ワイン単体で飲んで高い満足感や訴求力を得られるようなタイプではなく、これぞ「イタリアワインの魅力」とでも言うべき親しみやすい距離感を生かして、日常の料理とともに嗜むことで魅力が数倍に跳ね上がると言った系譜なので、現実的な有用性の高さが最大の魅力だと言えそうです。
(2022/11)