- Good Quality -
ロボレド・マデイラ家農園が手がけるブランドの一つが「マルケス・ダルメイダ」。フィゲイラ・デ・カステロ・ロドリゴにあるベイラ・インテリアの葡萄園で栽培された土着品種、ティンタ・ロリスとトウリガ・ナシオナルという2品種のブレンドで造られています。
全体的に白のヴィーニョ・ブランコよりも価格帯相応といった印象で、手頃に楽しむ日常レンジの赤といった表情がより色濃くなっています。コアにはしっかりとした甘みがあるものの、清涼感のある表情やヒリヒリと引き締まる資質、そしてグリーン系のハーブ風味がアクセントになったスパイシーな表情のおかげで、白と同じようにベタつきやダレを感じるようなことは特になさそうです。特に抜栓翌日以降に持ち越すと、甘みが一段抑えられ、よりスパイシーで清涼感ある表情の方が前に出る傾向にあるので、抜栓後に時間をかけた方が意外と良好な傾向にあります(デイリーワインとして扱いやすそうな印象)。テクスチャに若干ゴワツキが有り、余韻も短めで質実系の要素も控えめな傾向にあるますが、それでも価格相応の良質さは十分キープしているので、気軽に飲む場面であればそこまで悪い選択肢ではないかもしれません(とはいえ相対的には白の方がお薦めしやすい)。
(2022/09)