- Good Quality -
昨年末、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティのオーナーを引退したことで話題となったオベール・ド・ヴィレーヌですが、彼が1971年に設立した自身のドメーヌがこの「ドメーヌ・ド・ヴィレーヌ」。現在は甥のピエール・ド・ブノワに全権が移譲されています。
アリゴテらしいシャープでキレのある引き締まった酸に、レモン系のシトラス風味が主体となった非常に印象的なスタイルですが、決して鋭さだけが先行するようなことはなく、ボリューム感のあるボディに十分な果実味と、醸造技術の進化に伴い以前よりも明らかに進化した姿が素直に伝わってきます。ブーズロンとしての個性は明確に発揮しながらも、良好なパッケージングとバランス感によって、明らかにワインの造りそのものの完成度が向上している印象を受けます。
(2022/07)