- Good Quality -
畑はクッラとバザリン。フレンチバリックでMLFを行い、新樽比率15%のバリックで15〜16ヶ月間熟成しています。
赤紫系のニュアンスが感じられ、明確な酸を主体としたスタイルではありますが、それでも一般的なバルベーラという品種の印象よりもかなりしっかりとした甘味があり、その親近感のある甘酸っぱい表情からして、ある種日本人の味覚には適合しやすい世界観と言えるかもしれません(どことなく梅を使用したお菓子のような雰囲気)。
品種の個性は明確に打ち出しつつも、現代的な造りによる安定した酒質と緻密さがベースにあり、それでいて表層的には親しみやすい距離感を適度に保っているので、良好なバルベーラのワインを選びたい時に十分な存在感を示してくれそうです。
(2022/07)