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一時期、バローロの新たな潮流として名を馳せた「バローロ・ボーイズ」。その仕掛人でもある「マルコ・デ・グラツィア」がエトナで2002年から手掛けているのがこの「テヌータ・デッレ・テッレ・ネーレ」。
2020年のセパージュは、カッリカンテ60%、カタッラット25%、グレカニコ10%、ミンネッラ5%。草原を感じるような爽やかな表情なのが印象的で、標高が高いエトナらしいスッキリとした冷涼感のある表情でありながらも、コアの果実感にはパイン系のニュアンスがあり、南の産地らしい充実感も同時に感じられます。余韻は短めでスッと切れるものの、瑞々しい口当たりの良さが食中酒として最適なので、多くの場面で活躍してくれそうな使い勝手の良さを感じます。基本的には日常で楽しむタイプの世界観ではありますが、それでも日常プラスアルファの充実感が好印象なので、安定して幅広い層にお薦めできそうです。
(2022/06)