- Good Quality -
主に山梨県で栽培された甲州が使用されていますが、他にも自社管理畑のプティ・マンサンやソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネもブレンドされています。
表層的には清流のような資質が主体になっているものの、後味にかけて広がるヒリリとする辛味や、ドライで収斂する苦味が思いの外強く、一般的な甲州のイメージとは異なる表情を持っているのが印象的です。思ったよりもしっかりとしたアルコール感があり(表記は12%)、翌日に持ち越すとこれらの辛味や苦味といった要素に加え、僅かに硫黄のニュアンスも感じられるようになります。
現在、共栄堂として自身のワインを手がける小林剛士氏が造っていた時代の、やや癖のあるスタイルからは大きく変化した印象で、2017年から醸造を担当している瀬野崇氏の元、クリーンで素直ながらもしっかりとした酒質を有するスタイルへと進化を遂げているようです。
(2022/05)