- Good Quality -
カスティリオーネ・ファッレットの「スカッローネ」、モンフォルテの「ブリッコ・ラヴェーラ」、カスティリオーネ・ティネッラの「モンクッコ」、これら3つの畑から造られていることもあり、「トレヴィーニェ」と名付けられています。
密度はしっかりしているものの、ボディそのものは比較的軽快で、フランボワーズやクランベリーなどの赤系の果実感が広がります。まさに「これぞバルベーラ」とも言える明確な酸味が主張していることもあり、全体としては伝統的なスタイルが継承されていますが、それでもベース部分の造りはいたって現代的で、角の取れた丸みのあるボディや意外とタンニンがしっかりしている点など、明快なモダンスタイルのワインが持つ充実感も一定量取り入れている印象です。
翌日に持ち越すと、当初感じられなかった妖艶な甘味がやや表に出る傾向にはありますが(意外とリッチな表情)、それでも酸がしっかりしていることもあってか、安易な方向に流れるようなことはなさそうな印象でもあるので、ヴィエッティらしい品のある質感の良さは十分堪能できると思います。
(2022/04)