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コート・デ・バールのビュクセイユを本拠地とする、ビオディナミで栽培を行う造り手が「ヴァンサン・クーシュ」。粘土質石灰土壌や粘土質泥灰岩で構成され、主にピノ・ノワールに向いた土地とも言われるビュクセイユで造られるラタフィアとなります。
ビュクセイユで栽培されたピノ・ノワールの果汁にマールを添加して造られる甘口の酒精強化ワインですが、リッチなバニラ香と一体になった心地良いマールの風味に、遅摘系の甘口ワインを彷彿とさせる豊かな甘みが一体となり、非常に心地良い風味が広がります。まさに食後酒に最適な印象で、一般的なマールとは異なり、アルコール度数が17度と低く抑えられていることが非常にポジティブな印象を受けます。リッチで甘く、同時に後味が重くならずスッキリと心地良いので、食後のデザート感覚で単体でも楽しめるのが大きなメリットだと言えます。一般的にラタフィアは流通量が限られ価格も高価になりがちですが、手頃な価格で良質な世界観を堪能できるヴァンサン・クーシュのラタフィアは、非常に高いコストパフォーマンスを発揮してくれる印象です。
(2022/03)