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造り手の「アルタス」は、1996年にリオハのトップワイナリーでもある「アルタディ」が、ナバラ地方の伝統品種であるガルナッチャの可能性を追求するために始めたワイナリー。そしてこの「サンタ・クルス・デ・アルタス」の白は、樹齢60年以上のガルナッチャ・ブランカ100%で造られる、アルタスを代表するキュヴェとなります。
熟度の高い果実味には、思いの外南国系のニュアンスが感じられますが、表層のクリーンさやバランスの取れた酸、そして高アルコール(13%)系らしい辛味と程良い緊張感によって、全体像としてはスッキリとした佇まいに仕上がっています。基本的にはアルタディらしい中庸感のある全部乗せ系ではありますが、それでも翌日に持ち越した時に果実感が一段落ち着き、綺麗なシトラスの風味と磨き上げられた質感によりスポットが当たる傾向にあるので、結果としてコート・シャロネーズやマコネのような、温暖なブルゴーニュエリアの良質なワインを彷彿とさせる表情へと変化するのが印象的です。
(2022/03)