- Good Quality -
シャトー・ド・ボーカステルの「ドメーヌ・ペラン」と、アメリカでの輸入代理店でもある「ロバート・ハース」によるジョイント・ベンチャーがこの「タブラス・クリーク」。
コート・ド・タブラスは、ボーカステルらしいローヌスタイルの赤ワインで、自社畑で栽培される4品種のブレンドで造られています。ヴィンテージ毎に若干比率は異なりますが、2016年のブレンド比率はグルナッシュ55%、シラー25%、ムールヴェードル13%、クノワーズ7%となっています。
色調は濃いものの透明度は比較的高めで、体躯内の密度はあるものの重さは感じない現代的な造りで構成されています。アタックに少し糖的な甘味が感じられ、その後スパイシーなハーブ、そしてしっかりとしたアルコールによる辛味が続き、後味はうまくタイトに纏まっています。全体的によく出来た印象ではありますが、相対的にはブランの方がやや品質が高い傾向にあります。一定のポテンシャルを保持しているので翌日以降もしっかりとした酒質は堅持されますが、他の要素に比べて少し甘味が残る傾向にあるのがやや気になるところではあります。
(2021/09)