- Good Quality -
シャトー・ド・ボーカステルの「ドメーヌ・ペラン」と、アメリカでの輸入代理店でもある「ロバート・ハース」によるジョイント・ベンチャーがこの「タブラス・クリーク」。
このヴィンテージのエスプリ・ド・タブラス・ブランは、自社畑で栽培される3品種のブレンドで造られていて、ブレンド比率はルーサンヌ72%、グルナッシュ・ブラン23%、ピクプール・ブラン5%となっています。
コート・ド・タブラスとは全く異なる世界観なのが印象的で、しっかりとした黄金色にトロミを感じる凝縮した酒質は、貴腐系のワインにも共通する濃密さとなっています(スタイルは完全辛口でドライ)。ヒリヒリとしたアルコール感ある辛味は同様ですが、充実したボディと円やかな口当たりによって思いの外バランスが取れてる印象で、現時点で7年の熟成を経ていることもあってか、かなり表情は穏やかな傾向にあります。一般的な熟成感は特に感じられず、現状でもかなりエネルギッシュな傾向にありますが、それでも全体的に表情が穏やかで、全ての要素がバランスよく段階的に減衰し落ち着いているような印象を受けるので、バックヴィンテージとはいえ状態については特に心配する必要はなさそうです(純粋な寿命としてはかなりの水準にありそう)。
(2021/09)