- Good Quality -
サンタ・パオリーナ地区の硫黄鉱山の近くにある単一畑(海抜500m)が「クティッツィ」。畑の名前でもあり、ワインの名前でもあるクティッツィは、他とは異なる唯一無二の個性を発揮してくれます。
純粋な果実感は表立って感じることはありませんが、その代わり、ヒリヒリとした張りのある表層と、ボディのボリューム感、そして凝縮感が印象的です。酸味は非常に豊かですが、ボディの充実感のおかげで鋭さがバランスよく緩和されているので、酸が突出するようなことはありません。彩度が低くニュートラルな資質を持ち、果皮の要素を色濃く感じるので、全体的にグリ系のような複雑味を感じる傾向にあり、今からでも素直に楽しめる反面、同時に熟成にも耐えられそうな印象を受けます。
(2021/09)