- Good Quality -
南アフリカにおけるピノ・ノワールとしては、トップクラスに位置する造り手「ニュートン・ジョンソン・ヴィンヤーズ」の、よりカジュアルに楽しめるエントリーラインのピノがこの「ウォーカー・ベイ」。
手頃な価格帯のピノらしい順当な世界観で、ボディはやや不足気味ではあるものの、インパクトで負けないようなハイコントラストな造りがなされています。アタックにはやや糖質を感じる甘みが感じられ、後味にかけてドライな収斂感や強い苦味が一気に広がり、かなり不思議なバランス感を持った表情が広がります。アプローチとしてはある意味悪くはないとは思いますが、結果としてはあまりうまく行ってないような印象でもあるので(やや強引な造り)、手頃な価格帯ならではのニューワールドのピノという観点に対して、現実的にどうパッケージングしていくのか、もう少し試行錯誤が必要なのかもしれません(評価が高いファミリー・ヴィンヤーズのピノも試してみたいところ)。
(2021/03)