- Good Quality -
ビール会社大手のキリンの社内ベンチャーとしてスタートした、こだわりのクラフトビールブルワリーが「スプリングバレーブルワリー(SVB)」。多種多様なクラフトビールの飲み比べや料理とのペアリングなど、新たなビール体験を提案するプロジェクトでもあり、現在のところ「代官山」「横浜」「京都」に醸造所併設店舗を構えています。
この「コープランド」は、SVBが手がける6種類の定番「コアシリーズ」のうちの一種類で、SVBの創設者でもある「ウィリアム・コープランド」の名を冠したピルスナーとなります(ブリュワーは「鎌田敏裕」)。
クラフトビールでは敬遠されがちなピルスナーにあえて挑み、ある意味原点回帰となるべく「立ち返る場所」としての存在をアピールしています。チェコのザーツのホップを100%使用し、苦味の質にとことんこだわっているのが最大の特徴でもあり、まさに王道的な安心感を飲み手に与えてくれます。誰しもが満足できる王道的世界観なだけに、一見すると明確な主張や個性、そして感動は感じにくい傾向にありますが、それでもその定番的なポジションにあえてクラフトビールとして挑戦しているだけに、日本人が最も慣れ親しんだスタイル故の魅力を多くの人が感じるのではないでしょうか(慣れ親しんだ味なだけにコストパフォーマンスはやや分が悪い印象かも?)。
(2020/12、2021/01、2021/02)