- Good Quality -
アルザスという地で、ビオディナミ(複数の認証を取得済み)を実施する自然派の造り手が「チュスラン」。そんなチュスランが手がけるクレマンですが、セパージュはオーセロワに、シャルドネ、リースリング、ピノ・グリをアッサンブラージュするという、かなり珍しい品種構成となっています。ドザージュは11g/lですが、数値から受ける印象よりもややドライな傾向にあります。
土着的なニュアンスは多少あるものの、果実にしっかりとした力があり、繋ぎ目のない心地よいテクスチャを有しているということもあり、変なクセを感じるようなことは一切ありません。個人的にはややピノ・グリのニュアンスを強めに感じますが、ダレのないスッキリとした飲み口が心地よく、食事と共に合わせやすい、使い勝手の良いクレマンという印象を受けます。若干ガス感が粗めで、後味に少し苦味がありますが、良好なパッケージングのおかげもあってか、全体像としてはいたってポジティブです。この辺りはさすがチュスランと言ったところかも知れません。
(2020/07)