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凝縮感と力強さ、そして凛とした精緻さがあり、蜜を感じる甘みと、高アルコール(14%)由来のヒリヒリとした辛味、そしてグリーン系のニュアンスが程よいアクセントになっています。
従来よりも各要素の充実感が明快で、より素直な訴求力を兼ね備えている印象ではありますが、現状では若干若さが先行し、抜栓直後は特に蜜的な甘さとアルコールの辛味の間に距離があるように感じられるので、場合によっては1年程度熟成させた方がより良い結果が得られるかもしれません。とは言え、現状でも翌日に持ち越せば一体感が一気に高まり、ヴィッラ・フィデリアとしての独自の個性と素直な魅力、そして高いポテンシャルがストレートに伝わるようになるので、抜栓後にある程度時間を与えるよう意識すれば、今からでも特に問題なく楽しめると思います。
(2020/06)