- Good Quality -
セパージュはピノ・ノワール60%、ガメイ40%。生産量は僅か4樽のみという希少なパストゥグランです。実に17ヴィンテージぶりとなるジャイ・エジルのパストゥグランですが、今回試飲するのは少し古めのバックヴィンテージとなる2014年ということもあってか、溌剌としたフレッシュさは基本的に感じられない状態になっています。
抜栓直後から、古樽系のような風味が前面に出る傾向にあり(とはいえ、2014年は例外的に100%新樽熟成)、そこからやや重めで低重心な酸、そしてさらに時間とともに苦味が強まっていく傾向にあります。紫のニュアンスを感じる甘酢っぱさにガメイらしさを、そして全体的なボディの硬さ(軋み)にオート・コートらしさを感じますが、全体的にかなり酸が強い傾向にあるので、どうしても飲みにくい印象を受けてしまいがちなのが残念なところではあります。
(2020/05)