- Good Quality -
ジュヴレ・シャンベルタンに特化したドメーヌでもある、フレデリック・エスモナンのスタンダードな村名ジュヴレ・シャンベルタンです。
現状では若さと硬さが際立つ傾向にあり、ドライな収斂感や軋み、そして非常に苦味が強く、相対的なバランス面にやや難がある印象です。果実そのもののエキス分は濃そうな印象ではありますが、やはり突出した苦味と乾きが全体像を難しくしている傾向にあります。
抜栓から2〜3日経過させると、ジュヴレ・シャンベルタンらしい堅牢性や、黒系果実の質実さなど、思いの外しっかりとしたベースが垣間見れるようになりますが、それでも苦味が先行するスタイルに変化はなかったので、基本的にはこれがエスモナンの世界観なのかもしれません。もしかするとヴィンテージのスタイルなのかもしれませんが、ラベルには2016の表記があるものの、なぜかコルクには2017と記載されていたので、実際のところは真偽不明だったりもします。
(2020/04)