- Good Quality -
難しいヴィンテージとなった2014年の中では成功した部類に入り、総勢50の栽培農家の葡萄から、トータル22万本が生産されています。
バローロとは一味違う、バルバレスコらしいエレガントさ、そして穏やかなボリューム感が心地よく、分かりやすい果実味で押すような端的なスタイルのワインとは一線を画す仕上がりとなっています。コアにある果実の熟度や堅牢性は現代基準でも十分な内容ですが、全体像としてはややトラディショナルな指向性が色濃くなっているので、グラス一杯だけ飲むような場面よりも、じっくりと時間をかけて向き合う方が、より高い魅力と満足度が得られる傾向にあります。
ミディアムボディ寄りな傾向にありますが、パッケージングは非常に良好で、小粒ながらもピリリとした粒立ちの苦味など、豊かなタンニンによって意外と寿命は長そうな印象を受けます。あくまでもトラディショナルなバルバレスコが好きな層向けですが、以前と変わらず高いコストパフォーマンスを発揮してくれそうです。
(2019/11)